31 Dec 2009

2009年をふりかえる

今日は大晦日. 今年一年を振り返って, 来年の抱負をまとめます.

Google Summer of Code

Google Summer of Code  |  Google Developers

GSoCに参加して, 無事完走することが出来ました. 僕がお世話になったのはSWIGというプロジェクトです.もう少し正確に言うと, SWIGそのもののコードは書いてなくて, Xapian という検索エンジンライブラリのPerlバインディングをSWIGを使って作るというプロジェクトです.

ちゃっかりGoogle Open Source Blogにも載ってます.

SWIG’s Second Summer of Code | Google Open Source Blog

GSoCのまとめ記事も書こう書こうと思っていたんですが, 量が多くてなかなか手がつけられなくて, 結局書かないまま年をこしちゃいます.

Algorithm competition

TopCoderをはじめ, 一年を通じてアルゴリズムマッチに参加しました.

TopCoder

一年を通じてコンスタントに参加することができました. 後輩と週一で過去問を解く回をやっていたため, 最低でも週に一問は練習でき, また12月はほぼ毎日過去問を解くことができました. このように継続できたことが一番良かったと思っています. 今年の目標はブルーコーダーになってdiv1へ上がることだったんですが, なんとか達成できてよかったです.

いままでのratingの推移はこんな感じ.

no title

TopCoderの記録ははてなグループのTopCoder部のほうで書いています.

cou929のTopCoder日記 - TopCoder部

Google Code Jam

Google Code Jamにも参加してみました. 結果はRound1で敗戦. いろんな部分でSRMとは違った問題で面白かったです.

勉強会

今年後半から勉強会に参加するようになりました. 技術の勉強はもちろんのこと, モチベーションやネットワーキングのためにもこんなにいいものはありません. せっかく東京に住んでいるのでそれを最大限活かせるよう今後も参加して行きたいです.

ブログ

ことしブクマをもらえたエントリー

『フリーフォーム フリークアウト』 の人気エントリー - はてなブックマーク

TopHatenar

ブログも継続的に続けていきたいです.

その他

Apple化

Apple化著しい一年でした. macbookにiMacにiPodにiPhone, 全部買ったのは今年になってからです. いままでcoLinuxで頑張っていたところでMacを買ったので, UIの美しさともろもろの楽さには感動しました.

Twitter

Kosei Moriyama(@cou929)さん | Twitter

アカウントをとって放置していたTwitterですが, 今年になってわりとアクティブになりました.

Mozilla

冬からは Mozilla Japan の学生開発チームに参加して機能拡張を作っています.

gtd

いちおうgtdを始めてみています. まだタスクがあまり多くはないので, そこまで恩恵に預かってないかもしれません. ツールはRTM, gmail, google calendar, google task などを試したんですが, 結局いまは, todoはEvernoteに毎日メモ書き, 予定はgoogle calendarという方法に落ち着いています.

ロードバイク

ロードバイクを購入しました. 今ではすっかり自転車通学です.

来年の抱負

実現可能性はいったん無視して来年の抱負を考えてみます.

大きいサイズのプロジェクト

今年はGSoC以外は細かいことしかやってないなあというのが今年の感想です. 具体的に何とはまだ考えていないんですが, 徐々に大きなサイズのプロジェクトをできるようにしていきたいです.

Red Coder

TopCoderではRedCoderを目指して頑張りたいです. 4月からは就職してしまうので, それまでにできるところまで進んで, 就職してからも継続したいです.

また今年はマラソンマッチやTopCoder以外のコンテストにも挑戦していきたいです.

英語

今年は文字ベースでのコミュニケーションはちょこちょこしてきました. 来年は英語の Tech talk が理解できるくらいになりたいですね. 海外のWebサービスももっと使っていきたいです.

読書

iPhoneとロードバイクを購入したことで全く本を読まなくなってしまいました. まず電車に乗る頻度が減り, 空き時間もiPhoneでrssを読んだりしてしまうので, livedoor readerの未読はすごい勢いで減ったのですが, 今年後半はほぼ本を読んでいません. 対策としては"本を読む時間"を意識的に作るのと, あとはKindleを買うのも効果的かなと考えています.

勉強会

今年も継続して勉強会に参加していきたいです. まだ自分たちでやった勉強会でしか発表したことが無いので, 来年は発表することも目標にして行きたいです.

Mozilla勉強会 と ist christmas lecture と PFI seminar

年末に行ったり見たりしたイベントについてまだまとめていなかったので, ここでいっぺんに書いちゃいます.

Mozilla勉強会

Mozilla 勉強会@東京 | Mozilla Developer Street (modest) (スライドもこちらから)

ハッシュタグ #modest

Mozilla主催のデベロッパー向け勉強会. 内容はjetpackや機能拡張についてが主でした. Chromeの機能拡張対応開始や, WebKitがHTML5の新しい仕様をどんどん実装しているという状況に対して, 危機感をもっているんだなと感じました. dadaaさんがjetpackの開発者であるmozilla labsのaza raskinさんとミーティングする機会を設けているそうで, その際に日本のデベロッパーからの要望を伝えたい, どのようなことを伝えればよいか, というディスカッションをされていました. 議論は勉強会中だけでなく, 懇親会の席でもかなり熱く繰り広げられていたのが印象的でした. 自分はといえばすごい人たちに囲まれて萎縮しっぱなしで良くなかったです.

Mozilla Developer Street (modest)は日本のMozillaデベロッパーのためのハブサイトです. この勉強会はもちろん, その時のディスカッションのまとめや, 発表者の方の投稿など, 様々な情報が提供されています.

ist Christmas lecture

東京大学 大学院 情報理工学系研究科

ハッシュタグ #istlecture

来年度から開講される, 東京大学大学院情報理工学系研究科 の “情報理工学英語コース” を記念した, 無料で一般に解放されているクリスマスレクチャーです. このコースでは授業がすべて英語で行われるらしいです. 今回のレクチャーもすべて英語で行われました.

招待講演 #1 Discovery & Emergence

Dr. Abdur CHOWDHURY (Chief Scientist, Twitter)

  • twitter の登場によって, 世界中のひとびとが一つのことをリアルタイムで議論しあえるようになった. (e.g., イラン選挙, ムンバイのテロ)
    • このデータをいろいろ便利なことに使いたいよね
  • トレンド
    • location based trend
    • 位置とトレンドを結びつける
    • アメフトの試合のtweetをデータにして, トレンドを抽出. アメリカの地図にタグクラウドをマップする. 位置によるトレンドの変化が見られる.
      • 地域によって地元チームのタグが大きく出る
      • cmが入ると, 'ad' などの単語が大きくなる
  • emergence
    • news, events, people, entertainment, sports, twitter memes, ...
    • それらが連鎖しやすくなる
  • こうしたデータをどう生かすか
    • attention markets
    • discovery and summarization
    • recommended / related information & people
招待講演 #2 Ideas about Innovation

徳生健太郎(製品本部長, Google)

イノベーションを継続的に起こすために, googleが取り組んでいること, 考え方. Google Voice と Google goggle のデモ.

  • googleのミッション: organize the world's info and make it universally accessible and useful
  • 大きく考え, 小さく始める
  • continual innovation, not instant, perfection
  • ideas come from everywhere
    • users, advatiser, sales, engineer,
    • every location
  • share everythimg
  • data drives decisions
    • from many ideas, make decision using data
    • user behavior, opinions
  • 20% ルール
  • be a platform
紫綬褒章受勲記念講義 Large Scale Applications of Concurrent Objects - Second Life, Twitter Systems, and Molecular Dynamics Computing -

米澤明憲(東京大学 情報基盤センター長・教授

内容は以下のサイトの内容とほぼ同様でした.

404 Not Found

パネルディスカッション 「ウェブサービスの未来」

ちょっと準備不足だったのが, うまく行っていないようでした.


PFI クリスマスセミナー

http://preferred.jp/internal_seminar.html

ハッシュタグ #pfiseminar

PFI社が主催する技術勉強会で毎週木曜に行われているそうです. 今回のテーマはフェローの岡野原さんによる最新技術動向の紹介です. ぼくは現地での参加ではなくustでみていたんですが, 非常におもしろく, 次回からも楽しみです.

  • 内容は機械学習, データ構造, 画像処理の3部構成
  • オンライン学習
    • トレンド: 単量のデータを高速に処理したい
    • 従来のバッチ的な学習では遅いし実装コストも高い
    • オンライン学習は高速に収束するし, 実装も比較的簡単
      • Multi-class CW (Multi-class Confidence Weighted Learning,)
      • AROW (Adaptive Regularization Of Weight Vector)
      • Online-EM algorithm
  • 強力で簡潔なデータ構造
    • 現在のコンピュータのアーキテクチャでは, 多少時間を犠牲にしても, 空間を圧縮してメインメモリにのせるのが大切
    • よって空間効率がいいのに従来データ構造と同様の操作ができるデータ構造が求められている
      • 全備簡潔木 (Fully-functional Succinct Tree)
      • 圧縮連想配列 (compressed function)
  • リアルタイム画像編集
  • pfiでは画像処理は, 単体で競争するのは難しいけど, 他の技術と組み合わせるために研究している

  • その他

    • nlp

      • 教師なし学習の発展
      • データ大量
    • データ構造

      • 現実的な並列化 by gpgpu, mapreduce
    • ml

      • 大規模化.