PSP や PS3 のアップデートのユーザー体験が厳しい
表題のとおり。
とても久しぶりに PSP を起動して、ゲームをなにかダウンロードしようとストアに接続しようとした。でもあまりに障壁が高くていまだにストアにログインすらできていない。
まずもって本体のソフトウェアアップデートをしないと先にすすめないらしい。ゲームはプレイできるみたいだけどストアには入れない。技術的にはこれが楽なのはわかるけど、さあこれから買い物をしようとしているユーザーに向ける仕打ちとしては最悪だ。
PS3 でゲームをしているときも、ひさしぶりにゲームを起動するとアップデートを強制されることがままある。さあこれからプレイしようとゲームを起動したユーザーを 1 時間待たせるのは相当な悪手だ。
まあしょうがないとアップデートを選択すると、ダウンロードから待たされる。裏でダウンロードしといてよ。。。アップデートが必須なのはわかるし、アップデートを任意しにしておくと全然更新しないひとが大半になっちゃうから強制するのもとてもよくわかる。しかしそうであればアップデートにかかる時間と手間をを極力小さくするべきだ。ブラウザのアップデートくらいの気軽さがほしい。(それでも面倒だけど)
ダウンロードが終わると勝手にアップデートしてくれるのかとおもいきやユーザーの入力を待っている。最初にアップデート許可をだしたのだから最後まで勝手にやってほしい。ダウンロードだけしてアップデートはまた別の時に行うというユースケースがそんなにあるのだろうか。
これは PSP 限定のはなしだが、ダウンロードがおわっていざアップデートしようとするとバッテリーが足りないから、十分に充電されるまで待てと言われる。AC アダプタつないでるのに。全く理解できない。せめてどのくらいの充電が必要か、それにはあとどのくらいかかるのかがわかればいいのだが、もちろんそんな表示はない。
ずいぶん古い機種なので、後継機では改善されてるのだろうか。あるいは携帯ゲーム端末はこのくらいがスタンダードなんだろうか。あまりに普段の環境とのギャップがあってとても残念に思ってしまった。
ゲーム端末は本体もコンテンツも実物のメディアを買うというフローがまだまだメインで、コンテンツをダウンロードして楽しむような使い方はまだ少ないのかもしれない。そう考えるとユーザーからお金をとるタイミングは本体・メディアの購入時になる。実際にユーザーがコンテンツを楽しむ時点では課金はおわっているので、そこから先をいくら改良しようとも、ベンダー側にとっては直接的な利益に結びつかない。スマートフォンや PC など、実機の購入後もユーザーがお金を使うチャンスがたくさんあり、むしろその収益が多数を占めるようなプラットフォームでは、今回のようなユーザー体験の改善がベンダーの収益に直結する。このような背景の違いもあって、PS* のユーザー体験が未熟なままになっていると予測することもできる。
それにしても、それに付き合わされるユーザーとしてはたまったものではない。