最近読んだもの 48 - 基礎からわかる論文の書き方、ルワンダ中央銀行総裁日記など
最近は本を読む気分だったので、記事系は殆ど見ておらず更新が滞っていた。
- Engineering For Failure. A set of practical patterns to recover… | by Boris Cherkasky | Riskified Technology | Medium
- 外部サービスが落ちた時の対応パターン集
- リトライ、プリフェッチ、ベストエフォート、前の値を返す、非同期化、簡易ロジックの再実装など
- そんなのいつ使うんだろうというパターンにも実例が挙げられているのは良かった
- mingrammer/diagrams: Diagram as Code for prototyping cloud system architectures
- 作図ツールらしいが、各クラウドベンダーのアイコンに対応しているのが便利そう
- 基礎からわかる 論文の書き方
- 論文の書き方の表面的な技術ではなく、科学的な仕事の進め方の考え方から説明していてとても面白かった
- 例えば、再現性を重要視して他者が再現できるように記述するとか、研究の方法論と具体的な方法とお区別とか、あとはありがちだけど結論とそれを支える論拠という構成や出典の明記といった内容
- ソフトウェアエンジニアとしての日々の仕事、特にバグ修正・パフォーマンス・チューニングといった際の調査をどうすすめるか、どう issue に書くかといったシチュエーションにはそのまま活かせる内容だった
- 個人的には普段そういう仕事をするときに大事にしていることが肯定された感覚だった
- ルワンダ中央銀行総裁日記
- 60 年代に日本銀行からルワンダの中央銀行の立ち上げを行った記録で、これもかなり面白かった
- 理解と実際の権限のある大統領が全面的に協力してくれるという状況が最も大事な成功のポイントだったのではないかと思う
- 政敵に正論直球で立ち向かったりなども含め、こんなにうまくいくものかという疑問が逆に生まれるレベルで、もはやフィクションではと思ってしまうほどだった
- ランニング思考──本州縦断マラソン1648kmを走って学んだこと
- 職場の同僚に教えてもらった。こちらも面白かった
- 自分もまだ初級だが走るので、どのくらいのレベルの人がどのくらいの感覚で走っているのかがこうした本でわかるのが良い
- いい意味で上記を逸した挑戦だと思うし、多少風邪を引いたくらいじゃ走るのを休まなくてもいいんだなと (よくないが) 何故か思えてしまう本だった